8時に朝食。 食後、炊飯器でお昼ご飯の用意。 タイマーを合わせてご飯を炊く。 今日はあのおしゃれなフローリスト・ロータスから、若い女の先生ジャニースが出張レッスンに来てくれる。 予想外に大きなガラスのベースにツルを巻きつけ、グロリオサ、ピンクッション、アスクレピアス(ハラン)、リュウカデンドロン、アワなどの花を入れていく。 エキゾチックなアレンジ。 みんなだいたい同じものを作ったが、オランダなのだから、もう少しデコラティブなウェディングブーケみたいなものがよかったかな。 残念ながら、ガラスの花器はトランクの中に入らず、持って帰れなかたった。 でもレッスンの後、ジャニースがロータスのお店を案内してくれ、オーナーの住まいや展示作品なども見せてくれたので、それはとても良かった。 少人数なので、可能だったそう。 展示室は古い猟師の家、お店と住まいはチーズの大きな秤(はかり)があった。 1609年ぐらいの建物だそう。
昼食は白いご飯と、インスタントの味噌汁、梅干、ふりかけ、お茶づけ。 ベッティはサラダ、うなぎの燻製、シチュー(ご飯にかけるつもりの)など、日蘭交流のランチとなる。
食後のティータイムに、ベッティから私たちみんなへ小さなプレゼント。 昔からあるオランダの子供のおやつを渡され、「こんなふうにして食べたよ」、と話してくれる。 黒いゴムのような飴を親指の爪にはりつけ、なるべく長持ちするようになめたそうだ。 みんなでやってみる。 そして、私がゲストブックに書いたお礼の挨拶を、みんなを代表して読む。 たった2日間だったけれど、友人のように、また家族のように招いていただいたことに、感謝の気持ちがこみ上げてくる。 キャプテンとベッティの優しい気持ちや心遣いがいっぱい感じられ、読んでいるうちに涙があふれた。 すると、キャプテンもベッティもみんな赤い顔になって涙があふれている。 ベッティはポケットティッシュを持ってきて、一人一人に渡してくれた。 そして、荷造りの終わったトランクをタクシーに積み込み、キャプテンとベッティが見送って下さる中、何度も手を振って、メーデンブリックを後にした。
タクシーでチューリップ畑や牧場を窓の外に見ながら、一時間もかからないうちにホテル・プリンスに到着。 こじんまりとしたきれいなホテル。 荷物を階段でよいしょ、よいしょと運んでいるときに、マルガリータのお母さんがドアを開けて、「マルガリータは?」と言いながら入ってきた。 お母さんは帽子なんぞをさりげなくかぶり、とてもおしゃれ。 80歳とはとても思えないくらい。 お部屋はバスタブなしだったけれど、真っ白いバスルームでとても清潔だった。 ・・・オランダに来て思うこと、鏡もトイレの便座も日本人にとってはちょっと高い。 座れないことはないけれど、背伸び状態かまったく足が届かないか。
ディナーは名物のうなぎ料理。 前菜はやっぱりスプーンにのったオードブル。 他にポテト、サーモン、カマンベールのフライなど。 主菜はうなぎだが、なんと一人前2匹くらいずつ、銅製のふた付き鍋に入っている。 スープとともにお皿に取り、フォークとナイフで食する。 すごいコラーゲン、明朝旅に疲れたお肌はいかほどよみがえっていることか。 デザートは何種類かのケーキとアイスクリーム。 洋ナシの赤ワイン煮がとてもおいしかった。 コーヒー、紅茶が出てからは、チョコレートとミントキャンディなど、とても正式なディナーでした。