ワットモーイ  オランダのフラワーアレンジメント教室

watmooi87.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2007年 10月 16日

4月23日(水) ドイツ・ベーシックハイムにて憧れのデザイナー、トーマス・グレナーのレッスン。

朝3時に目が覚めてしまう。 トーマス・グレナーに会えるのが、それくらい意味のあることだと改めて思う。 8時、リブストックにて朝食後、バスでアウトバーンを2時間ほど走り、グレナーのアトリエ「テラコッタハウス」があるベーシックハイムの街へ向かう。 バスの運転手はこの街が初めてなのか、案内図を見たり、途中で人に聞いたりしている。 通りすがりのおばさんが自転車から降りて、大きな声で何か言っている。 ドイツ人とオランダ人のやりとりがややあって、さっき入りかけたところがグレナーのテラコッタハウスと分かる。

大きなテラコッタのある前でバスから降りると、細長い道の向こうにあるアーチから、グレナーが笑いながらこちらに歩いてくる。 ドイツ語で「よく来たね」と言ってくれているみたい。 全員目をキラキラと輝かせきゃあきゃあ、わあわあ叫びながら握手をする。 
まず、プレッツェルと紅茶、コーヒーでもてなしてくれる。 最近の作品展やウェディングの写真を見せたりしながら和やかな時間。 娘のシモーネちゃんや2歳のルイス君も一緒に。

お茶のあと庭に案内され、使いたいものは何でも使うようにと言いながら、彼はナイフで自分の作品に使うものを切っていく。 みんなが黙ることなく、庭の花や樹に目をやっている中、ルイス君が何回も大きな声で「パパー、パパー!」と叫んでいる。 グレナーも「ルイース! こっちだよ」というふうに大きな声で答えている。
f0155431_16451241.jpg

午前中は彼とパートナーのジーグリン・デリードさんとでデモンストレーション。 彼の作品はどれも光や風、香りが通り過ぎるような感じがする。 どのアレンジにもベースとのこだわり、そしてテーマ性がある。 手を伸ばせば届くところにあるグリーンや枯れたものをうまく生かし、魔法のように仕上がっていく。 モダン・クラシックに分けられたデザイン、そして静物画(ユーゲンスティル)として出来上がった作品、なるほどと思いつつため息が出てしまう。 アクセントのつけ方に彼独特のものがある。
f0155431_16453985.jpg

ランチはバスで近くの街にあるレストランへ。 グレナーの家族とシモーネのボーイフレンドも一緒に。 ここでグレナーにプレゼントを渡す。 ポール・スミスの紺地に菊のプリントのシャツと金・朱・赤の水引、日本の花を描いた版画のレターセット、そして金谷氏と私のカレンダー。 スープとサラダ、パンのランチを終え、市庁舎の前で記念写真。

午後からは、バラ模様、ストライプ、オレンジ色の口の狭いベースなど、彼オリジナルのベースを使って作品を3つずつ作る。 必要なものは、庭から何でも切っていいと言われ、各自自分のデザインに取り組む。 花器と花、色の組み合わせ、効果的な花材の使い方等を教えたいらしく、アドバイスとチェックも納得のいくように説明もじゅうぶんだ。 

そして、出来上がった一人一人の作品を写真撮影。 背景のいい場所をグレナー自身が探し出し、手のひらで掃除して、ベースを置きやすいスペースをつくってくれたり、とても行き届いた心遣いだ。 グレナーのアトリエも兼ねている自宅は、大きく3つの建物があり、その庭のどこでもが撮影にふさわしい場所になる。 フォトグラファーの金谷氏は、二人のアシスタントをグレナーにつけてもらい、朝から見せてもらっていた庭のあちこちで、グレナーの作品の撮影をしている様子。 

その日グレナーの店にはお葬式の花の注文があり、とても忙しいというのに、レッスン終了の予定時間を過ぎても、ティータイム、記念撮影と温かくもてなしてくれた。 バスに乗り込む前には、一人一人の頬に3回のキス、そして握手。 バスに乗ってからも、ルイス君を抱っこしたグレナーとシモーネちゃんが手を振っている。 「もう見えなくなった」とみんなが前を向いて座りなおすと、今度は違う道角に3人の姿が!! シモーネちゃんはバスの横を走りながら手を振ってくれている。 なんて嬉しい! そしてなんて温かい人たちなんだろう。
f0155431_16461623.jpg

帰路、マルガリータはドイツ語の通訳が無事に済んだこと、みんながすごく喜んでいること、レッスンがよかったこと、グレナーからブーケのプレゼントをもらったことに大満足、ほっとした様子だった。 その日の夜はホテルでディナー。 ホワイトアスパラのお代わりまでして、食後は手回しオルガンをみんなで楽しむ。 私たちもとてもハッピーな一日だった。

# by watmooi | 2007-10-16 16:46 | ドイツ・オランダ花旅行 | Comments(0)
2007年 10月 15日

4月22日(火) ドイツ南部の街・フライブルグを散策。

リブストックのダイニングで、ハム・ソーセージ、チーズ、ヨーグルト、ゆで卵、パン、コーヒー・紅茶の朝食をとり、バスで黒い森へ。 シュヴァルツバルツの森までは、アルプスの少女ハイジが出てきそうななだらかな丘、かわいい家。 どの家にもイースターの飾りがしてある。 牛が草を食べている牧場を右に左に、カーブの多い道をフライブルグまで。 森に入ると霧がかかったり晴れたりしながら、黒い森と言われるシュヴァルツバルツのひんやりとした綺麗な空気を肌に感じる。
f0155431_16385788.jpg

ドイツトウヒの大きな樹の葉・枝はすべてと言っていいほど、下に垂れ下がっている。 そして古くなった樹には、グレーの何かがたくさん枝の上にのっている。 バスの後ろからミイケが、それがモス(苔)であることを教えてくれる。 とても空気の綺麗なところしか、そうならないそうだ。 バスを少し止めてもらって、落ちた樹の枝にくっついたモスを見ると、4月のイースターアレンジのレッスンで使ったシルバーモスと同じものらしい。 全員わあわあ言いながら、ドライバーに大きなポリ袋をもらい、モスのついた枝やドイツトウヒの松ぼっくりなどいっぱい入れ、再びバスへ。
f0155431_16395587.jpg

途中、大きなドームのある教会でバスを降り、中を見学。 高い天井には大きなフレスコ画。 前には立派なパイプオルガンと祭壇。 そこには、イースターのせいか黄色のバラを使った典型的なクラシックスタイルのアレンジが飾ってある。 大きな柱や壁にはガーランドとフェストーンの彫刻。 さすがヨーロッパ。 私たちが勉強してきたことを実際この目で確かめられて、とても感激。

カーブの道が多いせいで車酔いがひどい二人を乗せ、バスはフライブルグの街へ。 街の中央にある教会広場では花、野菜、雑貨などの青空市が開かれていて、たくさんの人でにぎわっている。 花売場はバラ・マム(菊)・金魚草などとてもカラフル。 小さな花のスズランを見つけ、帰りに買おうと相談。 ランチを取る店に「12時集合」と言われ、全員放し飼いとなり街へ。 
f0155431_16403641.jpg

日本のお茶やそばなども置いてあるナチュラルハウスというお店で、薄緑色の麻のドレスを試着。 バーゲンで79ユーロだったので購入。ランチはシュニッツェル(子牛のカツレツ)を注文。 リゾットを注文した人に、リコッタチーズのラビオリが運ばれてくる。 マルガリータの発音をウェイトレスが聞き違えたらしい。 でも、ラビオリもシュニッツェルもとてもおいしい。 ランチの後、一時間あまり再度フリータイム。 この日はとてもよく晴れていて暑いので、ミネラルウォーターを買い込みバスにて帰路へ
f0155431_16411878.jpg

シュトリンゲンに戻り、マルガリータの知り合いのお店で雑貨・キッチン用品など、たくさん買い込む。 そこで買ったブリキのお皿とグリーンのガラスベース、キャンドル、黒い森で拾ってきたシルバーモスの枝、フライブルグの市で買ったりんご、バラ、スズランなどを使って、今夜のパーティ用のアレンジをみんなで作る。
今夜のお客さんは、シュトリンゲンの市長さんだったご夫妻。 生ハム・ソーセージ・ハム・温かいハム、何種類かのチーズ、ポテトサラダ・マカロニサラダ、パン、赤・白ワイン、ビール。 パーティの後、2階のリビングに集まって、お土産を渡す。 ミイケには、帯地で作ったポシェットのつもりで用意してきたが、赤い着物を使った押し花のフレームの方がいいと彼女。 それでもいいよと言ったが、彼女はマルガリータが先に買っておいたブルーの着物の押し花フレームが、いちばん気に入ったみたい。 家の掃除やペンキ塗りなど、いろいろお世話になったので、マルガリータは彼女がいちばん欲しいものを選ぶようにと説明。 その夜のうちには決定できずに、明日までに考えておくとミイケ。 (最終的にはポシェットに決定。ミイケがマルガリータへ言ったこと、「いちばん変わるのは、人の気持ち」だそうだ。)
f0155431_16414984.jpg

明日はいよいよ、いよいよトーマス・グレナーのレッスン!

# by watmooi | 2007-10-15 16:32 | ドイツ・オランダ花旅行 | Comments(0)
2007年 10月 15日

4月21日(月) 午後15時 チューリッヒに到着。 雨。2

オレンジ色のリボンをつけた6個のトランクと3個のお土産用炊飯器とをカートに載せ、いとも簡単に税関を通過。 トランクが出てくるまで、お迎えのマルガリータ(日本在住のオランダ人で私の友人、一足先にドイツへ行ってツアーの準備をしてくれていた))が見えないので、彼女の携帯に電話してみる。 ミイケ(マルガリータの夫・シェフケ・ダンカースのお姉さん)らしき人の声が聞こえる。 「 Where is Margrieta ? 」と聞くと、「今空港にいるから、Don’t worry」をくりかえす。あたりを見回すと、綺麗にメイクアップしたマルガリータがガラスの向こうで手を振っていた。 「ようこそ、お疲れさまでした」となつかしい笑顔。

f0155431_16213814.jpg
ドイツ南部にある街シュトリンゲンまでは小さなバスで40分。 「なんて可愛い!」と思わず叫んでしまうホテル「リブストック」の前に下車すると、奥さんのクリスティーナさんが彼女の仕事着でもある民族衣装を着て、笑顔で迎えてくれる。 それぞれのキーをもらい中へ入ると、素敵な窓とベッドがあるとても可愛いお部屋。 ここで4泊とはなんて幸せ! 
・・・という私はもっと幸せ!!  なんとマルガリータの家の客室に泊めてもらえる。 ホテルから歩いて1分のところにあるマルガリータの家へ案内してもらう。 ムスカリと卵を使ったマルガリータのアレンジが迎えてくれる。 入った玄関には私がプレゼントしたドライフラワーのアレンジ。 もうひとつの窓には、娘が作ったアレンジも置いてある。 これがマルガリータの話にいっぱい出てきた、「ドイツの私の家」なんだ。 なんて素敵!!

# by watmooi | 2007-10-15 16:22 | ドイツ・オランダ花旅行 | Comments(0)
2007年 10月 15日

4月21日(月) 午後15時 チューリッヒに到着。 雨。

ドイツ・オランダ花旅行 2003年4月21日~5月2日

雑誌「フローリスト」に掲載された花レッスンづくしのドイツ・オランダツアー。 字数の都合で掲載されなかった部分を含む全編を紹介します。

京都駅「はるか」のホームに今回のツアー参加者の嬉しそうな顔がそろう。 関西国際空港にあるホテルにて、イタリアンバイキングの夕食をおいしく食べ終え、簡単なミーティング。  明日から始まる12日間の花の旅に、なんだかわからない興奮と期待にみんなの目は輝いている。 
翌朝、空港にて海外専用携帯電話とお土産用の炊飯器を受け取る。 オランダ・スキポール空港までの窮屈で長いフライトの後、スイス・チューリッヒへ向かう乗り換えゲートまで重い手荷物と一緒に移動。 時間が短いので免税店を横目に。

# by watmooi | 2007-10-15 16:16 | ドイツ・オランダ花旅行 | Comments(0)